「ここばりこまき」講演会

　障がいのある人も含め、すべての人が暮らしやすいまちづくりを目指して、障がいに対する理解の啓発活動を行っているここばりこまきは、これまで【当事者から学ぶこころのバリアフリー】をテーマに、視覚障がい、精神障がい、知的障がいのある人による講演会を開催してきました。
　今回は、視覚障がいのあるピアニスト小島怜さんを講師に招きこれまでの経緯や、現在の生活についてピアノの演奏を交えた演奏会を行いました。会場には約70名が訪れ、大変盛況な様子でした。
　講演会のチラシには視覚障がいの方向けにスマートフォンアプリを利用して内容を読み上げる『Uni-Voice』のQRコードを表記。会場では聴覚障がいの方向けに音声を認識し文字化するアプリ『UDトーク』による要約筆記の表示や手話通訳などの配慮がなされていました。
　小島さんから、様々な心の葛藤を乗り越え、現在は地域のボランティア活動や、小学校での福祉実践教室での講師、音楽教員免許の取得に挑戦しているというお話があり、講演後の質疑応答では、小島さんに対する応援の言葉や感動したという感想が多く聞かれました。その中でも「どんな人にも困難があり乗り越えられるかどうかは、出会いに感謝し、困難をチャンスに変えていける心を持つことが大切だということに気付いた」という感想がとても印象的でした。

( 2020.2.8　関 )