「漢字ボランティア教室」

漢字ボランティア教室は、1998年に国際交流協会のボランティア会員によって開設されました。会員のみなさんはボランティアの意識を持って、日本に来た外国の人へ漢字学習の手助けをしています。

この日の教室は、生徒6名に先生5名のほぼマンツーマン体制でした。一対一の対面式の机の間にパネルを設置し、先生はフェイスシールドも使用してコロナ対策も万全。

代表の志村さんは、「“漢字は難しいけど楽しい”と喜んでもらえるのがうれしい」と話してくれました。

生徒は若い人が多く、技能実習生など仕事で日本に来た人がほとんど。唯一の休日に勉強をしに来ているそうです。会員が技能実習生として日本に来た生徒に「数年で国へ帰るのになんで日本語の勉強をするのか」と問いかけたところ「帰国しても、また日本に来たいと思っている」という回答があったそうです。実際に、一度国へ帰った生徒さんが「通訳になって日本に戻ってきた」と挨拶しに来てくれたことも。生徒の中から日本とのかけはしが誕生していました。

（2020.11.08　伊藤）